相手が喪中の場合も、お中元って贈っていいのかなあ?
お中元はお祝い事には当たらないから、喪中でお中元を贈っても、失礼にはならないのよ。
そうなんだ!でも、何か注意することってあるのかなあ?
喪中でお中元を贈る場合のマナーを知っていれば、大丈夫!マナーを守って、お中元を贈り、相手の方へ感謝の気持ちを伝えましょう。
今年もお中元の時期がきたけど、相手が喪中だったら?また、自分が喪中の場合に、お中元は贈っていいの?と悩んだことはありませんか?
年に1度のお中元ですが、忌中と重なってしまうことも少なからずあると思います。
こちらの記事では、相手、または、自分が喪中の場合のお中元にまつわる疑問を解消すべく、マナーやタブーとされることなどについてご紹介していきたいと思います!
お中元を贈る相手が喪中の場合どうする?
結論からお伝えしますと、
お中元は、お祝い事に当たるものではないため、相手が喪中の場合でも贈り物をしても構いません。
お中元は、日頃お世話になっている方への感謝の気持ちを込めて、時候の挨拶として贈るものです。
お年賀のようなお祝いの意味は込められておらず、あくまで、お礼や感謝といった意味を持つものなので、喪中の場合に贈っても、問題ありません。しかし、喪中の場合にお中元を贈る時に注意したいこともあります。事項で詳しく見てみましょう!
お中元を贈る相手が喪中の場合の時期や注意点
喪中の方へお中元を贈ることに問題ありませんが、いくつか注意したいことがあります。一般的なお中元のマナーとは別に、相手が喪中の場合のマナーを見ておきましょう。
忌中の時期は避ける
喪中の場合もお中元は贈れますが、相手が忌中の場合は、時期をずらして贈りましょう!
忌中とは、故人が亡くなった日から四十九日の法要までのことです。
忌中の時期は、家族など大切な方を失った悲しみで気持ちが沈んでいるなど、お中元をもらっても喜べないこともあるかもしれません。また、故人の法要や各種手続きなどで忙しいことも考えられます。
このように、相手の方の気持ちや状況などを考えれば、忌中の時期にお中元を贈るのは控えた方がいいです。お中元を贈るのは、四十九日を過ぎてから「暑中見舞い」や「残暑見舞い」として贈るといいでしょう。
また、もしも、お中元時期内に、忌中明けを迎えている相手であれば、お中元として贈ってもいいですが、喪中の方へは、慌ててお中元時期に贈らなくとも、相手が落ち着いた頃を見計らって、「暑中見舞い」や「残暑見舞い」として贈ればよいのではないかと思います!
のしや水引きに注意する
相手が喪中の時にお中元を贈る場合は、熨斗(のし)や水引にも注意が必要です。
白無地の奉書紙や白い短冊に「お中元」の表書きを記して、贈りましょう!
通常のお中元の熨斗や水引は、何度あってもよいお祝いの気持ちを表して、紅白で蝶結びの水引を掛けたのし紙で品物を包みます。
しかし、喪中の場合のお中元は、お祝い事は避けなければならないため、紅白や蝶結びの水引は使いません。喪中の相手は、お祝い事や晴れやかな場を控えるなど、慎んだ日々を送っていることを考慮してあげましょう。
故人宛には贈らない
故人宛に、お中元は贈らないようにしましょう。亡くなった段階で相手との縁が切れたと考えられているため、故人宛てのお中元は失礼になります。
故人の家族とも付き合いがあり、今後もお世話になるなど、お中元をこれからも贈り続けたい場合は、家族宛に贈るといいでしょう。
喪中の場合に避ける贈り物
喪中にお中元を贈る場合も、基本的には通常のお中元マナーと同じです。
縁を切ることを連想させる刃物類やハンカチ、踏みつけるという意味を持つスリッパなどを避けるといった、マナーに注意して品物を選んでください。
ただし、喪中なので、お祝い事を連想させる品物は避けて選んで下さい。また、品物に添える送り状や挨拶状には、おめでとうのような、おめでたい表現やお祝いの言葉は避けましょう。
喪中の期間は、お供え物として多くの品物が贈られていることもあります。それを考えると、喪中の場合のお中元は、保存がきくものや、消耗品など、日常的に使いやすいものなどを選んで贈るのもおすすめですよ。
自分が喪中の場合でお中元を贈りたいときは?
相手が喪中の時と同様に、自分が喪中の場合もお中元を贈って構いません。
ただし、喪中の人からのお中元は縁起がよくない、と気にする方もいるかもしれません。また、お中元を贈ることでかえって相手に気を遣わせてしまうこともあります。
自分が喪中の場合は、贈る時期をずらすなど、相手の方へ配慮しましょう。
自分が喪中の場合でお中元をもらったら?
自分が喪中の場合でも、お中元を受け取ることは問題ありません。
通常のお中元マナーと同様に、お礼状を返して、相手の方へ感謝の気持ちを伝えましょう。
贈り主が、故人の訃報を知らずに、故人宛てにお中元を贈ってくることもあります。そんなときは、お中元はそのままいただいた上で、お礼状を返しましょう。
お礼状には、故人が亡くなったこと、訃報の連絡が届かなかったことへのお詫びの気持ちを記して、同等額の品物を一緒に返すと丁寧ですよ。
一方、故人宛てのお中元でも、贈り主が葬儀に参列した場合もあると思います。こちらも通常のマナーと同様、お礼状を返しますが、葬儀でお世話になった旨を一筆加えれば、丁寧な印象になります。
まとめ
相手、または、自分が喪中の場合のお中元にまつわるマナーをまとめてみました。いかがでしたか?
- お中元は、お祝い事に当たるものではないため、相手が喪中の場合でも贈れます。
- 故人宛にお中元は贈りません。贈りたい場合は、家族宛てに贈りましょう。
- 喪中の相手にお中元を贈るときは、四十九日を過ぎてからになるように時期をずらし、「暑中見舞い」や「残暑見舞い」などとして贈るといいです!
- 喪中の場合のお中元の熨斗(のし)は、お祝いの意味を含まない白無地の奉書紙や、白い短冊を選びましょう。
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- 相手が喪中の場合の贈り物は、お祝い事を連想させる品物は避けましょう。また、挨拶状に、おめでたい言葉もタブーです。
- 自分が喪中の場合でも、お中元を受け取ったら、お礼状は返しましょう。
喪中は、家族など大切な人を失った悲しみで気持ちが沈んでいたり、法要や諸手続きなどやらなければならないことが多く慌ただしいものです。
そんな中でも、喪中の場合のお中元のマナーを守れば、お中元は贈れます。喪中の相手の状況を思い遣りながら、日頃のお礼や感謝の気持ちをしっかり伝えられればいいですね。
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